カスタマージャーニー分析で何ができるか? 「特別セミナー 今できる最新カスタマージャーニー分析」に参加して
こんにちわ。
不動産ネット集客コンサルタントのたろうです。
昨日、アクセス解析イニシアチブ主催の「特別セミナー 今できる最新カスタマージャーニー分析」に参加をしてきました。
カスタマージャーニー分析とは
「カスタマージャーニー分析」という言葉をあなたは知っていますか?
ざっくりと言うと、ネット上はもちろん、リアルにおいてもユーザー一人一人の行動履歴を1つにまとめ、ユーザーの動きを可視化することです。
我ながら、抽象的で分かりにくいですね...
たとえば、私は最近、ダイニングセットを購入しました。
価格.com等でいまどんなタイプのダイニングセットがあるのかを調べ、黒を基調にしたダイニングセットが気に入りました。
その後、近くにある大型の家具店でその黒を基調としたダイニングセットを見に行きました。
でも、ネットで見ていたときのイメージと違ったんです。
そこで、他のダイニングセットを物色していたら、木目調の落ち着いたダイニングセットを発見。
結果、そのダイニングセットを購入しました。
私がネットで探して、その家具店で目当て以外のダイニングセットを購入する一連の流れ。
この動きを、1つの顧客の行動パターンとして、家具店が把握するのがカスタマージャーニー分析。
これならわかりましたかね?
それでもわからない方は、こちらをご参考ください。(さらにわからないかもしれませんが。。。)
私がコンビニで購入した×××もデータとして吸い上げられているかも・・・
カスタマージャーニー分析でできること
で、この分析の結果、どんなメリットがあるかというと、顧客の動きを1つのストーリーとして把握することができる、ということです。
しかし、直接的なメリットはまだ模索状態。
まだ世に出たばかりの考え方なので、成功事例が少ないのが実態です。
不動産会社ではどのように活用できるか
とはいえ、私なりに不動産会社がどう活用できるか考えました。
すぐに活用できるのは、広告分野にあります。
一つ目の活用方法。
まずは問い合わせにつながった人のカスタマージャーニー分析を行い、行動履歴をパターン化します。
そのパターンをもとにして、同じような行動履歴をたどってきているユーザーに対しては、ネット広告の単価を通常の1.5倍で入札する。
その結果、問い合わせにつながりやすい人に自社の広告を厚く露出できるので、費用効果の高い問い合わせアップが見込めます。
二つ目の活用方法。
同じく、問い合わせにつながったユーザーの行動履歴をパターン化します。
そして、そこから明らかになったユーザーのモチベーションごとに、見せる広告を変えることで、広告効果を高めることができます。
たとえば、家探しの初期段階の人については、まずはその気になってもらいたいので、マイホームを持つことのメリットを訴求する。
その気になって本気で探し出した中期段階の人に対しては、家探しの進め方を表現した広告を訴求する。
そして、最終段階の人に対しては、現地来場特典や、不動産会社の強みを表現した広告を訴求する。
このようにユーザーのモチベーションに応じて出す広告を変えることで、ユーザーをスムーズにサイト誘導につなげることができます。
もちろん、問い合わせにつながったユーザーの行動履歴パターンを追うようにすることは言うまでもないですね。
とはいえ、現状は高嶺の花
活用方法はまだあると思うので、考えれば考えるほど夢が広がっていきそうです。
ですが、現段階ではカスタマージャーニー分析を行うだけでも非常に手間暇がかかります。
外部にお願いしても何百万の世界だったりします。
なので、今の時点ではほとんど大企業だけが踏み込める領域かもしれません。
ですが、技術の進歩は目覚ましい。
おそらく、この分析・活用を簡単にできるサービスもすぐに開発されます。
その時のためにも、アンテナは常に立てていきたい分野です。
-
前の記事
「カットダウン運用術」セミナーを開催しました 2013.11.26
-
次の記事
限界集落から再生しつつある「舘ヶ岡団地」を見学して学んだ1つのこと 2013.11.28