WEB不動産集客をコンサル任せにするのは危険です -ある不動産会社のケース
- 2013.07.08
- WEBマーケティング ホームページ 不動産 集客
半年前、とある不動産会社様に伺いました。
不動産売買仲介業がメインで、とある沿線にそこそこの店舗数を持っており地域では名の知れた不動産会社でした。
統括本部長にお会いしたのですが、打ち合わせに伺うと、本部長以外にある男性がいました。
その方は、その会社の集客全般のコンサルティングをしている方で、当社においてはリスティング広告を運用していました。仮にコンサルタントAさんとします。
「お、同業がいるのにどうして我々が呼ばれたんだろう?」と不思議に思って話を聞いていました。
本部長からは、今の開発会社が全く動いてくれないので提案してほしい、できればホームページを作ってほしいというお話でした。
そこで我々としてできることを説明し、まずは解析ツールを使ってホームページを診断してみることに。
えてして不動産会社の場合はそうなんですが、ホームページはザルのようになっていました。
ホームページに来てくれる人は結構いるのに、作りがよくないために、ホームページを出てしまってう人が続出。
そんな分析を行い、プレゼンし、対策を提案しました。
そうしたところ、本部長にとっては初めての提案だったらしく、プレゼンにいたく感心してもらうことができました。
お、これはいい感触かな?と思って事務所を出ました。
が、その後、待てども待てども連絡は来ない。
しばらくして、こちらから本部長に電話してみました。
「私はマーサリーさんの提案すごくよかったんだけど、うちのWEBはコンサルタントAさんにお任せしているので、Aさんに連絡してくれるかな?」
嫌な予感がしつつも、そう言われてはとりあえず電話をするしかないので、コンサルタントAさんに連絡をしてみました。
そうすると、とりあえず今の開発会社にホームページの権利関係をヒアリングしているので待っていてください、とのこと。
その後も何度か連絡はしたのですが、嫌な予感は的中し、コンサルタントAが別の開発会社を見つけてきて、ホームページの開発を進めることになりました。
後から知ったのですが、そのコンサルタントAはもともと、全然動かないと不満を持っていた開発会社出身の方。
そして過去に、コンサルタントAからSEOの業者を紹介したそうですが、全く結果が出なかった。
そのとき、すべての責任をそのSEO業者に擦り付けて自分の地位だけは守った人、ということでした。
小説のような話ですが、実際にあったケースです。
我々としては痛い話ですが、こうして書くには理由があります。
それはコンサルタントの存在、提案を盲目的に信じてほしくないからです。
このケースの場合、その本部長は盲目的にコンサルタントAのことを信じていました。
もし我々が取引をしていたら、何かやろうとしてもそのコンサルタントAにお伺いを立てないといけなくなることは目に見えていました。
とすると、その不動産会社のWEB集客を最大化する、という目的を純粋に追及できない。
我々からすると、受注できなくてよかったケースでした。
ちなみに約半年が過ぎましたが、その不動産会社のホームページはいっこうにリニューアルされていません。
盲目的に信じてしまう一番の被害者は、言うまでもなく、歩合で給料をもらっている現場の第一線で働いている方々です。
ホームページから反響が取れれば、契約につなげる可能性も増えるのに、WEB戦略を決める上流がそのような状況なのですから。
特に名が知れている会社であればなおのこと、です。
おかげさまで弊社がお付き合いさせていただいているクライアントはしっかりとした考え方を持ち、いい意味でうまく我々を使ってくれています。
我々としても新たな発見、気づきを頂戴できるので本当にありがたいと思っています。
是非、コンサルタントはうまく使っていただきたいと思います。
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