新型コロナの報道とMAの営業に見る情報の偏り
小池都知事の記者会見でロックダウンはあるか?
3月30日に小池百合子都知事が記者会見がありました。
東京がいよいよロックダウンされるか?と思い、仕事をしながらネットで中継を見ていました。
そこではロックダウンについて伝えられず、夜間の飲食店利用を控える話がメイン。
とりあえず、安堵です。
メディアが発信していない情報が
小池氏の記者会見の中で気になった情報が一つありました。
パネルで伝えてくれた患者数と退院者数の推移のグラフです。
患者数の増加は新聞ニュースなどで知っていましたが、一方で退院者が数も増えていることを初めて知りました。
厚生労働省によると、3月31日の12時時点で、患者数の累計は1,466名、退院者数は408名。
3割弱の方が退院しているんですね。
東洋経済さんがグラフでいろいろとまとめてくれているので、ぜひご覧になってみてください。
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
むやみにおびえる必要はない
この情報は新聞ニュースなどでは見たことがなかった。
国や地方自治体としては、3割弱は治るという情報を提供しすぎると国民の気が緩む可能性があるので、メディアにはあまり触れないよう依頼しているのかもしれません。
新型コロナのニュースを見てもあまり良いものがないため、自ら調べることなく、あまり接しないようにしていました。
必要以上に怖がったり、怯えたりする必要はないということを認識できました。
こんなところでも情報の一面性が
さて、ちょっと視点が異なりますが、同じようなことを先日伺った住宅会社様で感じました。
その住宅会社ではマーケティング・オートメーション(以下、MA)の導入を検討しているそうで、どんなMAツールが良いのか探しているということでした。
国内で利用されている主だったMAツールをご紹介しましたが、お話を聞いているとちょっと認識に偏りがあることに気づきました。
それはMAは導入さえすれば、あとは自動的に見込み客に様々なコンテンツを提供してくれると思っていらっしゃることでした。
情報には発信者の意図が
MAはあくまで便利な箱(システム)でしかなく、中身(メールなどのコンテンツ)は自社で作成する必要があることを伝えたら、そのことはご存じない様子でした。
MAを提供している会社が発信している情報や、営業担当の話ではその部分について言及がないのでしょう。
導入決定してから、自社でコンテンツを作らなければいけないということを理解しているケースも少なくありません。
発信された情報を糸口に
メディアが発する新型コロナに関する情報、MA運営会社が発する情報、他の全ての情報も提供する側の意図があって世の中に出されていますね。
目の前にある情報を鵜呑みにするのではなく、それを糸口に全体像を把握しておく必要があると気づかされた1週間でした。
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