治に居て乱を忘れず

治に居て乱を忘れず

「治に居て乱を忘れず」

易経という中国古典の言葉で、平和な世にいても、万一のときに備えることを怠らないという意味です。

 

先週の土曜日に息子と一緒に小学校で開催された防災訓練に参加をしてきました。

私の時代には防災訓練というと、授業中、突然、警報が鳴って、防災頭巾をかぶって校庭に出て班ごとに帰宅する、というものでした。

先日の防災訓練では、消火器を使った消火活動、煙の中の迷路探索、地震シミュレーターなど、体感型の訓練が用意され、消防士、消防団、区役所の職員まで参加する本格的なもの。

小学生時代から大きな2回の地震を経て、防災訓練も進化していますね。

大人も体験でき、地震シミュレーターで震度7を体感。

まったく身動きが取れないことを実感しました。

地震はなめてはいけないですね。

家に帰って、防災対策・防災グッズをいろいろと改めなければと感じました。

東京では大きな地震が起きていないので、ついつい防災意識を忘れがちですが、こうした訓練で意識付けしてもらえるのはありがたいですね。

 

治に居て乱を忘れず。

これは仕事にも当てはまります。

仕事がうまくいっていないときは悩み、情報収集して、打開策を見つけようと行動します。

そして、その一連の過程が成長につながります。

しかし、仕事がうまくいっているときはどうか。

うまくいっているときは、私もそうなりがちなのですが、今のやり方を続けていればいいと無意識で感じてしまい、新しいチャレンジへのモチベーションがどうしても低くなりがちです。

世の中が変わっているのに、自分が変わらない・成長しないと、どこかで調和が乱れ、取り返しのつかないことになる可能性も。

大企業がベンチャーに攻められてしまうのも、ついついラクをしたがる人間の性なのかもしれません。

そうならないためにも、うまくいっている時こそ、ラクをしてはいけない、そういうときこそ情報収集し、汗をかき、次の一手を考えなくてはと感じます。

 

「治に居て乱を忘れず」

今も昔も変わらない大切な教えを防災訓練で思い出させてもらいました。