【狡兎三窟】賢いウサギは3つの住処を用意する 〜孟嘗君に学ぶ、リスクに備える方法〜
こんにちは。
不動産ネット集客コンサルタントのたろうです。
あなたは、中国古典は読んだ事ありますか??
いろんな教訓、教えがあって私は学生時代から大好きで読んでいます。
先日、仕事をしている最中にある教訓が突然フラッシュバックしました。
それが『狡兎三窟』(こうとさんくつ)という教訓です。
どれなら安心?
きっかけは、あるパートナーとのやりとり。
そのパートナーはとても優秀で、うちの会社の開発案件はすべてそのパートナーに任せていました。
動きが早く、柔軟に対応してくれるとても素晴らしい開発エンジニア。
しかし、ある事件をきっかけに、うちの会社との関係がこじれてしまったんです。
いったん距離を置いてみるのも一つの手でした。
が、開発案件はすぐに他の会社に任せられないので、そのまま仕事をしてもらうことに。
ですが当然コミュニケーションがうまく行くはずも無く、どんどん関係はよくない方向に行き、危機的な状況になりました。
しかし、それでもすぐに他に任せる事が出来るパートナーがいなかったんです。
どうしたものか・・・。
そこで、フラッシュバックしたのが、冒頭の『狡兎三窟』です。
『狡兎三窟』とは、中国の戦国時代にいた孟嘗君(もうしょうくん)という希代の政治家が、いろんな国に翻弄されて立場が危なっかしい時に軍師の馮諼(ふうけん)から聞いた教訓です。
「すばしこい兎でさえ【三つの窟(=穴)】があって、やっとその死を免れることが出来るのです。
今、君(きみ)には【窟】が一つしかなく、枕を高くしてお休みになることは出来ません。
君のために【窟】をもう二つ掘ってまいりましょう。」
と馮諼は言って、国内外を走り回って孟嘗君が拠り所にできる地位、場所を3つ用意して、立場を安泰させたんです。
なぜこの教えがフラッシュバックしたのか。
それは、まさに我々が一窟しかなかったと気づかされたからです。
開発案件を、その優秀な開発パートナーだけに依存してしまっていた。
以前から開発案件を分散しておけば、リスクを分散することが出来たんではないか。
そう振り返ったときに『狡兎三窟』のエピソードがフラッシュバックしたんです。
一般的にホームページを作ったり、開発をお願いする会社は1社のみになりがちです。
うまくいっているときはいいですが、関係がこじれるとやっかいです。
ホームページの権利が制作会社にあって、もめるケースもままあります。
『狡兎三窟』は一般的にはずる賢いという意味合いで使われますが、それは考える側の使い方次第。
我々にとっては自戒の念を込めて、そしてあなたにとっては他山の石として狡兎三窟の教えを活用してみてはいかがでしょうか?
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