AIによる画像認識処理が不動産業界に与える影響は?
こんにちわ。
追客力のたろうです。
先日、不動産に関わる技術者が集まる勉強会に参加をしてきました。
今回の内容は人工知能による画像認識技術というものでした。
画像認識技術とは何か?
例えばある画像があったときに、それを人工知能が認識して、この画像はキッチンだ!と判別することができる、というものです。
それができると何が起こるの?
と思われるかたもいると思いますが、実用化されているものがあります。
すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、株式会社Lifull(旧:株式会社ネクスト)が下記の機能をリリースしています。
たとえば、キッチンの画像を登録するべき欄に、近隣の公園の画像を登録すると、別の画像と判断し、不動産会社にアラートが出る機能です。
不動産会社としては物件の良いところだけを写真に掲載したいと思い、キッチンが狭い場合は敢えて掲載しない、ということをします。
が、ポータルサイトとしては、公平な情報をユーザーに提供したいという思いから、良いところも良くないところも、きちんと出していきたいという姿勢を持っているので、この機能が役にたつ、ということです。
これだけだと、不動産会社にメリットがないように見えますが、そうでもないようです。
研究ベースですが、ある取り組みがされているようです。
どんな取り組みかというと、間取り図と画像を紐付けて、間取り図のどの箇所にどの画像が当てはまるのか、というのを自動的に検出する機能です。
たとえば、間取り図でお風呂があった場合、お風呂の写真を自動的に抽出して、登録する、というようなことができるようになるということです。
上の間取りと下のお風呂画像が自動的に紐づく時代がすぐそこに
つまり、画像を保存しておけば、AIが勝手に登録してくれる時代がくるかもしれない、ということです。
さらに進化すると、エンドユーザーに魅力的な画像を表示するために、撮影した生の写真を自動的にトリミング、加工するなんてこともできてくるのだろうと思います。
お客様にとって画像は、家探しをするときの最重要情報。
こうした技術革新についても動向を注視していきたいですね。
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