ハンバーグハウスから考える今後の住宅業界に必要なこと
こんにちわ。
追客力のたろうです。
ハンバーグ、好きですか?
先日、面白い商品を提供している会社の記事を見つけました。
ハンバーグが日本の家庭を救う? 10年間ハンバーグ食べ放題の家(SUUMOジャーナル)
業界の中ではすでにご存知のかたもいるかと思いますが、千葉県のおゆみ野にある伊豆山建設という工務店が2013年10月17日~2014年3月31日までに実施していた、企画住宅です。
家を建てると10年間ハンバーグ食べ放題になるという企画。
なぜそのような企画にしたのかといえば、家族団らんで食事をとる機会が少なくなっている昨今、少しでも家族団らんで食事を楽しんでもらいコミュニケーションをとってほしい、という理由だそうです。
そのため、利用するには条件があり、家族全員が来た時にだけ無料。
こだわっていますね。
もちろん、現在はもうこの企画は終了していますが、とても共感のできる良いコンセプトの商品だと思いました。
AI時代に人が勝つにはコンセプトを持った商売が必要
単純に家を売る、家を建てるだけだと、間違いなくAIがとって変わる時代になりつつあります。
実際に家を作る、大工さんや左官屋さん、現場監督はまだまだ必要ですが、設計などはAIなどに置き換わっていくでしょう。
では全てが廃業してしまうのか。
もちろんそうではなく、前述のハンバーグハウスのようなコンセプトを提供できる会社は生き残り、繁栄していくでしょう。
AIができることは効率化であり、新しいことを生み出すことにはまだまだ長けていません。
新しいことを生み出すことができるのは人間であり、それが人が生き残る鍵になっていくでしょう。
社会問題を解決できれば
例えば、幼稚園、小学校のとなりに事務所を構える不動産、注文住宅の会社があれば、学童保育の代わりに事務所の一部を解放し、自由に木工ができる場所を設置したらどうでしょうか。
そして大工道具の使い方を教えてくれる人が教えてくれる。
シルバー人材センターなどにもきっといるでしょう。
これだけで工務店に大きな3つのメリットがあると思います。
1 見込み客との継続的な接触による自社の認知度向
2 地域での知名度アップ
3 将来の職人候補の獲得(育成)
さらに、学童保育不足という社会問題への解消にもつながります。
すぐに効果が出ないだろう、事故が起きた時に責任を持てない、と踏み出せない会社が多いと思いますが、だからこそ、一歩踏み出して継続できる会社は地域で一番店になっていくのではないでしょうか。
不動産売買仲介でも考えればいろいろとできそうです。
ただ、売上第一主義、利益第一主義の考え方だど、変わることができないでしょう。
まずは考え方を変えられるかどうか。
それが AI時代に生き残っていくスタートラインでしょう。
-
前の記事
こんなサービスにお金、払いますか? 2017.03.15
-
次の記事
AIによる画像認識処理が不動産業界に与える影響は? 2017.04.28