HPの集客・問い合わせを増やすアクセス解析 2.流入分析
- 2013.06.20
- WEBマーケティング アクセス解析 不動産
前回は、 HPの集客・問い合わせを増やすアクセス解析 1.ユーザー分析についてブログを書かせていただきました。
改めて、なぜHPの集客・問い合わせを増やす説明をしているか、その目的を確認すると、
1.ホームページの改善はその効果が継続するので、投資対効果を求める集客である
2.ホームページは他の媒体と異なり、自社のスピード感でやりたいことができる
からです。
あくまでも今すぐに反響をたくさん欲しいのであればポータルサイトを利用することをお勧めいたします。
さて、前置きが長くなりましたが、今回は、2つ目の視点である、流入分析についてご説明します。
流入分析とは、どこからホームページに入ってきたかについて分析することです。
たとえば、インターネットで居酒屋を探して電話すると、「何を見て電話されましたか?」と聞かれたことありますよね?
そして「ぐるなびです」とか、「食べログです」とか「Hot Pepperです」と答えたことありませんか?
この答えが、流入元です。
アクセス解析ではもっと体系的に把握することができます。
くどくど説明しても仕方がないので、さっそく事例を。
例によって数字はGoogleAnalyticsから抽出したものです。
次の表をご覧ください。
これは訪問者がホームページに訪れる前、どこのサイトにいたのかを、ランキングにしたものです。
簡単に用語の説明をすると、下記の通りです。
・流入元 ・・・ 入ってくる前のサイト
・訪問数 ・・・ その訪問者数
・ページビュー数 ・・・ そのサイトから来た訪問者が閲覧したページの平均数
・平均ページ滞在時間 ・・・ そのサイトから来た訪問者がどれくらいホームページにいたのかの平均時間
・直帰率 ・・・ そのサイトからホームページに来てくれたはいいけれど、次のページに進まず別のサイトに移動した割合
・新規割合 ・・・ 指定期間の間で、そのサイトから初めてそのホームページを訪れた人の割合
この表から何がわかるのか。
1.Yahoo!検索からの訪問者は多い。また、ページビュー数が多いので、Yahoo!の検索から訪れた人はしっかりとホームページを見てくれている。
2.一方、Google検索からの訪問者は少ない。中でも有料検索は、Yahoo!検索と比べてページビューが少なく、直帰率60%と高いので改善の余地がある。
3.GoogleAdwordsディスプレイネットワークからの訪問者は少ないが、ページビュー数、直帰率が最もよくないので、位置づけを改めて考える。
といったようなことがわかるようになります。
続いて、下記の表をご覧ください。
これは検索サイトから、どんなキーワードで検索をしてホームページを訪れてくれたのかを教えてくれます。
用語は1つ目の表と同じです。
実際に2つのことがわかります。
1.社名検索は会社を認知してもらっているので、ページビュー数も多く、直帰率も低い。
2.「新築一戸建て B区」で検索した人はページビュー数も少なく、直帰率は80%とほとんど。もしかしたらキーワードと到達したページがマッチしていないのかもしれない。
以上の結果から、
1.リスティング広告を行うのであれば、なるべくYahoo!に予算を突っ込むべき。GoogleAdwordsはリスティングの導線を見直す必要がある。
2.リアル媒体の広告を行ったときのブランド認知度として社名検索の訪問者数が利用できるかもしれない。
3.物件名検索で訪れた人は、すぐに出て行ってしまう。検索からホームページに到達して、その次のページへ訪れやすいよう導線を見直すべき。
という仮説を打ち出すことができます。
そして、実際に素早く対策を打ち、結果を計測して、次の施策を打つという仮説検証サイクルを素早く回す。
その結果、なるべくたくさんの人にホームページに入ってきてもらい、なるべくたくさんの人に次のページに移動してもらうことが可能になり、問い合わせにつながりやすくなります。
次回はいよいよホームページの中にあたる、コンテンツ分析についてご説明いたします。
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