釈迦に説法:WEBは万能ではない話
先日、ある不動産会社のネット担当者の方と話をしていた時のことです。
新築戸建を分譲している不動産会社なのですが、ある分譲物件を担当している営業担当からWEBで反響が来ないと言われていたようです。
WEBでどのように集客しているのか伺うと、ポータルサイトやリスティング広告。
続いて分譲物件のことを伺うと、なんと私の家の近所の物件でした。
そこで現状の集客施策を伺うと、ポータルサイト出稿とリスティング広告の行っていて、配信エリアも広域狙いで実施していることがわかりました。
それを聞いて反響がでない理由がわかりました。
私の住むエリアは、同一エリア内で住み替える方が多いエリアです。
同エリアに住む人にとっては、買い物の利便性、物価の安さ、教育に対する公的制度を考えると、同エリアしかありえない、という判断をする人が多い。
しかし、エリア外に住む方からすると「そのエリアだけはありえない」というレッテルを貼る方が多いエリアなのです。(卑下しているわけではなく、テレビで「虹がかからない街」と放送されていました)
そういうわけで、いくらWEBで広域に向けて広告を配信しても反響が来ない。
他のエリアからわざわざ移ってきて住みたいエリアではないわけですから。
じゃ、どうやって集客するの?というと折り込みor投函チラシ一択です。
それでも予算が余っているなら、同エリアと近接エリアにリスティング広告を配信する程度です。
本当は観覧車もあるいいエリアです
供給戸数の関係で近隣だけでは捌ききれないという事情もあります。
その場合には、そのエリアの魅力を伝え、先入観を変えるようなコンテンツを用意してWEBでの集客を行っていくことも必要になってくるかもしれません。
もちろん、人気のエリアであれば、エリア外からの購入が見込めるので、WEBで集客すればお客様は集まります。
まさに地域特性です。
釈迦に説法な内容ですが、改めて、WEBは万能ではないということをお伝えしました。
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