不動産・住宅業界のネット担当者は孤独な人が多い?
ネット担当者は社内であまり評価されていない可能性が高いのではないか。
最近、様々なことを聞くにつけて、そのように感じることがあります。
「よくわからないけど、ネットなんてすぐできるんでしょ?」
ネットについてあまり知らない方は、HPなんて簡単に、すぐにできるんでしょ?と捉える傾向が強いようです。
以前、どこかの役所がデザインの仕事を無報酬で募集したことがあり、それについてネット業界では騒然となったことがあります。
役所の方が、デザインなんてすぐできるでしょ?と考えて予算をつけずに募集したそうですが、不動産・住宅会社のネット担当についても、そこまでではないものの、同じような境遇に立たされているのではないかと感じることがあります。
大企業でない限り、会社の中でネットの仕事をやっているのがほとんどの場合1人か多くて2人です。
そういった人の上司はどうかというと、もちろん、ネットに詳しい方の場合もありますが、多くの場合、ネットについてはあまり詳しくないことが多い。
そうすると、これは個人的な見解ですが「スマホを使っている人が増えているのだから、ネットの反響が増えるのは当然だろう」と考える上司の方も多いかもしれません。
ネット担当者からすると、相当努力しなければ反響は増やせないので、そのような評価をされるともどかしい方もいると思います。
ネット集客で成功するには、担当者の広く、深い見識が必要
最近あった象徴的な体験として、あるネット担当の方が退職することになり、次の担当の方とあいさつをしました。
新しい担当者の方はネットのことをあまり知らずに引き受けることになったそうで、一から勉強する状態。
退職予定のネット担当者の方は、ここ1~2年、反響を伸ばしてきた実績を持っていらっしゃっていました。
この勢いが続くのだろうととらえて、上司の方は次の担当者を決められたのだと思います。
でも実はネットの世界は、カバーする領域が広く、深い世界です。
ポータルサイトに出稿しているだけであればとても簡単です。掲載の仕方、掲載順位の上位のやり方さえわかれば結果がでます。
ですが、自社サイトで反響を獲得できるようになるためには、一気にカバーする範囲が広がり、深さを求められます。
・サイトのデザイン
・サイトの使いやすさ(UI・UX)
・WEB広告
・アクセス解析
・開発
こうしたことを一定レベル以上まで理解していないと、パートナーと会話ができません。
会話ができないというのは、業者にいいようにやられるということですね。
そして新しい手法が次々に出てくるので(例えばSNSの場合、初期はFacebookくらいでしたが、いまではLINE、instagram、ツイッター、など無数にあります)それらもキャッチアップしていく必要もあります。
そのため、成果を出すためにはかなり勉強せねばならず、時間がかかります。
理解されないネット担当者。実力が付いたら転職、という選択肢に
退職した方は、先ほど列挙したことをある程度理解して結果を出されたのだと思います。
でも、その結果に対する社内評価と自己評価とに乖離があって、今回の退職に繋がったのではないでしょうか。
特に、業界でネットに詳しい人は少ないのが現状です。
次の担当がネットに詳しくない方ということで、そんなところまで勝手に妄想してしました。
ネットに詳しい人材がいち早く参画することを願うばかりです。
会社で働いている仲間はすべからく大切な方々ばかりです。
その中でもネット担当者は特殊な役割で替えが効きづらいポジションです。
経営者はもちろん、管理職の方にもぜひご理解いただきたいと思います。
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