HPの集客・問い合わせを増やすアクセス解析 5.エントリーフォーム分析
- 2013.06.26
- WEBマーケティング アクセス解析 不動産
前回は、コンテンツ分析について説明しました。
(前回の記事はこちら → HPの集客・問い合わせを増やすアクセス解析 4.コンテンツ分析)
今回は、いよいよアクセス解析ファネルの最後である、エントリーフォーム分析についてご説明いたします。
エントリーフォームとは、商品を購入するため、問い合わせをするために個人情報を入力してもらうためのページです。
コンビニで例えると、お客様が一通り欲しいものをカゴにいれて、いざレジで会計を済ませようとした。
そうしたら、レジが10人待ちの状態で、待つのが嫌で買うのをやめて店を出て行ってしまった。
こんなことが起きたらコンビニとっては大きな機会損失ですよね?
このような機会損失はホームページではとてもたくさん発生しています。
その改善点を見つけるための分析がエントリーフォーム分析です。
早速ですが、下記の図をご覧ください。
これは入力フォームのページから、入力内容確認のページに遷移した訪問者を分析した図です。
この表を左から見ると、
・140人が入力フォームまで到達した。
・うち、42人(30%)の人が別のページに移動した。
・うち、70人(50%)の人が他社のサイトへ流出・離脱した。
・結果、28人(20%)の人が入力内容の確認ページに移行した。
ということを表しています。
ここで問題は20%の人しか確認ページに移行しなかったことです。
いくら集客しても、穴の開いたバケツで水を掬うような状況なので、成果に結びつかない。
早急に対応が必要でした。
入力フォームのページをチェックしたところ、
1.入力フォームページにグローバルナビ等、別ページへリンクできるようになっていた
2.他社と比べて入力項目が多かった。
3.必須項目と任意項目の違いがわかりづらかった。
ということが判明しました。
そこで、
1.入力フォームから別のページへのリンクをなくす
2.入力項目を削る(実際社内で利用していない項目が多かった)
3.必須項目は赤で表示し、わかりやすくした
という対策を行ったところ、翌月には入力フォームから入力内容確認ページへの移行割合を10%以上改善できました。
結果、問い合わせが10件以上増えることになりました。
エントリーフォーム分析が大切なのは、その改善効果が売上などのKPIに直結するためです。
逆に言うとこれまでのトラフィック分析、ランディングページ分析、コンテンツ分析で改善項目を見つけ、もうこれ以上改善できない(そんなことはないのですが)というレベルになっても、エントリーフォームのページがしっかりしていなければ、全く成果が上がりません。
個人的にはホームページを分析する際には、まずはこの出口がしっかりとしていることを分析することが一番大事だと考えているほどです。
以上、数回にわたりホームページからの問い合わせを増やすためのアクセス解析について説明しました。
いかがでしたでしょうか?
このブログでは不動産会社のホームページを対象として説明しましたが、業種に関わらず活用できるスキルです。
ホームページに携わる方には有用なスキルですので、一度体系的に学んでみて、実際に使ってみてはいかがでしょうか?
また改善には経験値も大切なので、詳しい方に聞いてみることもお勧めいたします。
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