HPの集客・問い合わせを増やすアクセス解析 1.ユーザー分析
- 2013.06.19
- WEBマーケティング アクセス解析
前回、アクセス解析ファネルに基づいてホームページの課題を見つけようという話をしました。
-HPで問い合わせを獲得する流れを把握していますか? アクセス解析ファネル
そこで今回は5つの視点のうち、ユーザー分析でわかることと、その対策例について紹介します。
(アクセス解析を行うために、Google Analyticsという無料の分析ツールを利用します。Google Analyticsについてはまた別の機会で説明します。)
今回は、ユーザー分析のうち下記3つをご紹介します。
1.ホームページに来る人はどの時間帯が多いのか。
2.何曜日が多いのか。
3.どんなデバイスで見ているのか。
1.ホームページに来る人はどの時間帯が多いのか。
実際にとある不動産会社さんの事例をご紹介します。(実際の数字は異なります)
Google Analyticsから抽出した数字を使って下記のようなグラフを作成することができます。
縦軸に訪問者数、横軸に時間帯です。
このグラフを見ると、
1.夜中から朝方(1時~8時)は訪問者数が少ない
2.11時~12時、22時~23時に訪問者が多い
ということがわかります。
そこから、ユーザー像として
①昼休みと帰宅してひと段落した、サラリーマンがメインなのかもしれない
②ただ、午前中、午後も一定数以上の訪問者がいるので、主婦も有力なユーザーなのかもしれない
という仮説を出すことができます。
2.何曜日が多いのか
続いて、同じくGoogle Analyticsから抽出した数字を使って下記のようなグラフを作成することができます。
今度は縦軸に訪問者数、横軸に日付と曜日です。
このグラフから、
どうやら、週末にホームページを訪れる人が多いことがわかります。
<2つの分析でわかること、仮説>
以上の2つの分析からユーザーは、サラリーマンあるいは主婦の可能性が高いということがわかります。
そして、時間別、曜日別に訪問者の波があるので、こんな仮説が打ち出せるようになります。
1.リスティング広告は、11時から24時までの時間帯に厚く予算配分し、夜中にはストップする。
また、平日ももちろんかけるが特に週末を厚めに予算配分する。
2.情報の更新は木曜日の夜、少なくとも金曜日の午前中までに行えば、新鮮な情報を多くの人に見てもらえる。
3.昼休み前に新着情報やお知らせをメールで送ると、ホームページに来てくれる人はもっと増えるかもしれない。
そして現場感も確かめたうえで、確度の高いものを実行し、さらにアクセス解析で結果を分析・比較してみるとさらに次の施策につながる、というPDCAサイクルを回せるようになります。
3.デバイス別訪問割合
GoogleAnalyticsでは、どんなデバイスで見られたのかということもわかります。
下記はPC経由とモバイル経由の訪問者の割合を円グラフにしたものです。
不動産業界的には、モバイル(スマホ)で不動産を探す人はいないだろう、と考えている方は多いのです。
ただ、実際にこのように結果を分析してみると3分の1がスマホ経由の訪問だったりします。
でも、PCサイトをスマホで見るとページが重い、使い勝手が悪い、という理由ですぐに別のサイトを見ますよね?
せっかくスマホ経由で訪問者が来ても、素通りされてしまうようなもので、非常にもったいない。
上記のデータを定期的に見ることで、スマホ対応サイトをどのタイミングで作るかとても有効な情報になります。
以上、ユーザー分析の3つの視点についてご紹介しました。
Google Analygicsを使えば、エリアや、HPへの訪問回数等、他にも様々視点でユーザー分析はできますので興味のある方は是非調べてみてください。
次回は流入分析(どこからホームページにやってくるのか)について実例を使ってご説明したいと思います。
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