「メールマガジンの開封率は?」の回答と思うこと
最近、なぜかメールマガジンに関する相談が多くなっています。
そこで、必ずといっていいほど聞かれるのは「開封率はどれくらいですか?」です。
今回はメールマガジンの考え方についてご紹介していきます。
開封率の合格点はざっくり20%
いきなり結論ですが、メールマガジンを送付すると開封率は20%が合格点と言われています。
開封率20%というのは10人送付したら2人が開いてくれるということです。
ただ一口に開封率といっても、実は様々な状況があります。
たとえば、
・メールマガジンを初めて送信すると、開封率は高い。送信するたびに開封率が下がる。
・メールマガジンを送信するお客様との最終接触が最近であればあるほど開封率は高い。古ければ古いほど下がる。
・個人が個人に送る形だと開封率は高い。会社アカウントとして送ると開封率は下がる。
・件名がお客様の興味関心を引くものであれば、開封率は高い。売り込みであるほど下がる。
メールマガジンは手段であって目的ではない
開封率も大切ですが、それ以上に大切なことがあります。
それはメールマガジンは手段であって目的ではない、ということです。
メールマガジンは顧客接点です。
顧客接点を検討する前に、やるべきことがあります。
それは、理想のお客様はどんなお客様なのか、そういうお客様を見つけ出す、作り出すために何をする必要があるのか、時間がかかる場合には、どのタイミングで何をするのか、といったことを検討し、それを実現するための顧客接点としてメールマガジンは有効か、考えていただきたいのです。
例えば注文住宅の場合であれば、
理想
二世帯住宅を建築したいお客様を育てて、タイミングが来たら当社に相談が来るようになること
そのためにやること
当社が二世帯住宅に強いということを見込み客に認識してもらう。
当社が信頼できる工務店であることを見込み客に認識してもらう。
具体的に伝えるべきこと
二世帯住宅でよくある質問について、プロの回答を伝える。
二世帯住宅の建築で失敗したケースを紹介して、どうすれば失敗しないのかアドバイスを披露する。
二世帯住宅の完成見学会を開き、そこでプロの相談会ができることを伝える。
二世帯住宅を建築した施主様にインタビューし、施主様が気づいていなかった点について、先回りで提案したことを披露する。
伝える方法
メールマガジン
郵送ダイレクトメール(完成見学会のみ)
他にもペルソナや、メールマガジンのコンテンツ構成、デザインパターンなど想定しておきたいことはたくさんありますが、長くなってしまうので割愛。
以上のように検討した結果、最終的にメールマガジンで発信するべきなのか、HTMLメールにするのかテキストメールにするのか、といった具体的な実務に落とし込んでいくと、結果的にメールマガジンでの追客成功確率が高まり、開封率が高くなっていくのです。
メールマガジンの開封率、数字が出てくるので、気になるのも無理はありませんが、順序を間違えずに検討いただきたいと思います。
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