ポータルサイト各社:おとり物件には全物件掲載停止の措置
こんにちわ。
追客力のたろうです。
今朝の朝日新聞デジタルにこんな記事が載っていました。
「おとり物件」業者、不動産サイトから排除へ 来年から
(2016年11月15日 朝日新聞デジタル)
不動産業界では知らない人はまずいませんが、おとり物件とは、すでに契約済みの物件であるにもかかわらず、魅力的な物件であるため集客のために掲載を続ける物件のことを言います。
こんな物件が出てきたら、まずおとり物件を疑うべし。
当然、違法です。
ですが、この違法行為がなくなりません。
昨年度だけでも3600件以上の報告があったようです。
おとり物件は、発見するためには手間がかかりますし、刑罰があまり重くない。
それよりも集客できるメリットが上回ってしまう、ということですね。
当然、一部の心無い不動産会社がやっていることですが、それが業界全体の印象を悪くしています。
真面目に広告を掲載している会社にとっては迷惑な話です。
不動産ポータルサイト各社もやっと重い腰をあげたようで、おとり物件を掲載していた不動産会社については、全物件掲載を1ヶ月停止、という処分をするようです。
これまでは?というと、おとり物件と報告された物件のみ情報を落とすという軽い措置のみでした。
(もちろん、是正されない場合は、より厳しい対応もしていました)
不動産ポータルサイトにとっては、不動産会社はお客様です。
その情報を掲載しないという判断は売り上げを減少させることにつながるため、なかなか腰が重かった。
ですが、ようやく、1歩前に踏み出したようです。
1ヶ月全物件の掲載がストップするというのは、不動産会社にとってはかなり大きなダメージかもしれません。
というのもほとんどの不動産会社はポータルサイトでの集客がメインのため、集客ができないと営業がかなり厳しくなるからです。
そのため、おとり広告はかなり減るのではないかと期待をしています。
まあ、それでもポータルサイトによって審査が厳しい厳しくないというばらつきがあるでしょうから、不動産会社も巧みにどこに何を載せるか、検証をするのでしょう。
個人的には3ヶ月の停止を望みますが、全物件掲載停止という一歩を踏み出したことは大きな進歩だと思います。
来年から、ということですが、今からでも情報の掲載については十分、お気をつけください。
-
前の記事
ネット全盛の時だからこそ、紙の大切さをもう一度考える 2016.11.14
-
次の記事
展示場集客とネット集客の話 ー個別最適と全体最適ー 2016.11.16