アメリカではメルマガ・ルネサンスが起こっている
2019年3月18日発行の日経MJ6面記事にこのような記事がありました。
メディアに「メルマガ・ルネサンス」!?
アメリカで広告収入に依存してきた新興メディアがかなり厳しい状況になり、一斉に人員削減に走っているようです。
どうして厳しい状況に陥ってしまったのかというと、広告市場がGoogleとFacebookの二大プラットフォームに寡占されてしまっているためだそう。
二大プラットフォームのボリュームが大きすぎるため、広告主にとって新興メディアは広告の出向先として魅力的に映らず収入が細っているということでしょう。
そうした新興メディアが救世主と期待を集めているのがメルマガだそうです。
「いまさら、メルマガ?」
私もそう思いましたが、そう、あのずっと昔からあるメルマガです。
メルマガはお客様ときずなを深める重要な武器
具体的な研究は紙面をご覧いただくとして、電子版購読者を定着させるための鍵は、読者の「習慣化された行動」だそうでう、そのための最大の武器がメルマガだと研究者は結論付けているそうです。
そこで、広告収入が見込めない新興メディアは舵を大きく切って、広告収入ではなくサブスクリプションモデルに代表される顧客との関係継続を中心に据えたアプローチを行うため、メールマガジンを活用しているということです。
でもメールマガジンは本当に読まれるんでしょうか?
ニューヨーク・タイムズは約70種をそろえる
ここからがお伝えしたいところですが、漫然とメールマガジンを送っても読者は読んでくれません。
でもそこは、本家アメリカというべきか、メールマガジンの魅力を高めるために、例えばニューヨーク・タイムズは70種ものメルマガをそろえているそうです。(分野の違うメルマガを約70そろえているということです)
(参考:すべて英語です)https://www.nytimes.com/newsletters
そして、メルマガの執筆者にはスター記者や編集者の魅力を前面に打ち出し、時には専門分野に強みを持つ独立系メディアも買収してメルマガのラインナップをそろえる、なんて破格なことも行われているそうです。
日本でも数年後にルネサンスが起こる
アメリカの数年後が日本の姿と言われます。
おそらく、メルマガ・ルネサンスの波が日本にも起きるでしょう。
一時的なものか、恒久的なものかそれはわかりませんが、波が来ると、現在配信されている、典型的な情報量を詰めて数を送る!というメルマガは駆逐されていくでしょう。
メルマガの執筆者が表に出現し、いわば読者のオピニオンリーダーとして情報発信する未来が来るはずです。
市場の大きい不動産・住宅業界においても、そのような流れはやってくるでしょう。
自社が配信しているメールマガジンについて、2-3年後を見据えて今一度、見直してみてはいかがでしょうか?
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