美術館の入り口・・・?
先日、展示会で名刺交換させていただいた、住宅会社の方とお会いする約束で住宅ショールームに伺いました。
ところが到着したら戸惑ってしまった。
入り口がおかしい。
どんな入り口かというと、まるで美術館・博物館のようなアプローチの入り口。
よく見ると小さな広告が1枚貼り出されている。
見てみるとある芸術大学の卒業作品を展示中と記載されています。
???
場所を間違えたかな?と思い、改めて住所と地図を確認すると間違い無い。
そろりそろりと入り口に近づくと、1階が美術館、2階でショールームという案内。
思い切って入り口の自動ドアを踏み入れると、薄暗いエントランスで完全に美術館でした。
そして受付の案内にしたがって2階に到着すると、そこにショールームがありました。
案内した人に聞くと、1階の美術館も企業で運営されているそうです。(社団法人などではなく)
すごい建物だなと、なんだかワクワクして、担当の方がくるなり「このショールームはどういうコンセプトなんですか?」と聞いてみました。
すると、この住宅会社の社長がある美術大学の総長と仲が良いということ、さらにこの会社では職人を百人単位で抱えるくらいものづくりに拘っていること、が相まって、ものづくりの次世代の卵である美大生を応援するために、1階を美術館にしているということでした。
いろんな会社のショールーム、展示場を見てきましたが、美術館を併設しているショールームは初めての体験でした。
そこから会社のことを様々伺いましたが、職人を一から育て、全員社員として雇い、現場監督なども担当させて、いわゆる昔の棟梁を育てていく方針を貫いているそうです。
住宅会社のほとんどは、施工は外注している現代の世の中で、この会社ではすべて自社の社員が行っているそうです。(さすがに電気工事などは別だと思いますが・・・)
少なからず感動してしまいました。
効率化が求められる現代において、職人を社員として抱え、家づくりにこだわる住宅会社。
こういった会社こそ、未来に残すべき会社で、応援したい。
こんな出会いに巡り会えることが仕事の大きな楽しみの一つですね。
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