メールマガジンを送るときに気を付けたい3つのこと
メールマガジンは使い古されたツールと言われていますが、それでもなお多くの会社がメールマガジンを利用しています。
その理由は、効果があり、他によい方法が見つからないから。
LINEやインスタグラムといったSNSが台頭してきていますが、コミュニケーションを取れるお客様は一部に限られます。
反響したお客様すべてに対して情報を提供する方法として、やはりメールマガジンの存在は大きいのです。
ただ、メールマガジンを送っても効果がない、という声もあります。
ここで思い出していただきたいのは、メールマガジンは目的ではなく、一つのツールであるということ。
メールマガジンを何かしら送っておけばいい、と考えているとなかなか効果を得られません。
それではメールマガジンはどのような目的で送ればいいのでしょうか?
主な3つの目的とそれぞれのコンテンツ例についてご紹介します。
1 記憶してもらう
ネット反響は薄いと言われ、なかなか来店・来場につながらないという特性があります。
ただ、吟味してみると、ネット反響は検討初期段階のお客様が多いという事実があります。
そのため、本格的に相談したい、というステージまで検討が進んだ時に、自社が相談される選択肢となるよう、忘れらないためにメールマガジンを送付します。
ただ、この目的だけですと、例えば、仲介売買会社のシステムであるような、希望条件を登録したら条件に合致した新着物件・値下げ物件を毎日送ればいい、という発想になります。
多くの会社でそのような物件マッチングメールを送付しているとユーザーからは売り込みだと敬遠され、読まれなくなる可能性が高くなるので、注意が必要です。
2 教育する
お客様は自身で検討を進めますが、その検討を促進するために自社が情報を提供していくという目的です。
例えば、「人気のエリアランキング」といったものから、「来店・来場時に気を付けたいチェックリスト15」というような家探しに具体的に役立つ内容など、いわゆるコンテンツと言われる内容をユーザーに提供します。
お客様にとってはほとんどの場合、人生で初めての大きな買い物ですので、読んでみたい内容のひとつです。
ただ、昨今、このようなコンテンツは、誰でも作れるような環境になっています(本やネットで検索すれば発簡単に入手可能)。
そのため、どこかのウェブページをコピー&ペーストしたようなコンテンツを送ると、お客様は「なんだ、こんなものなら知っている」と判断し、以後マールマガジンを開かないというリスクがありますので、コンテンツには注意が重要です。
3 ブランディング
1と2だけでも十分な効果がありますが、さらに一歩進んで、お客様に選ばれるために、ブランディング目的でメールマガジンを配信することができます。
1と2ではあくまで客観的な情報を提供するだけで、お客様が自社を選ぶ理由にはなりません。(情報提供してくれているというアドバンテージはあります)
そこでせっかくメールマガジンを送付するのであれば、お客様が熱くなったタイミングで、競合を検討せず自社にストレートに相談がくるようにするためにメールマガジンを送付します。
よくあるコンテンツとしては、引き渡しをしたお客様の子を紹介したり、注文住宅であれば新しい施主宅のご紹介などです。
ただ、他社も同じようなコンテンツを送っている可能性もありますので、どのように差別化していくかは検討する必要があります。
以上の他にもマーケティング・オートメーション等と紐づけるためにメールマガジンを送付する、という目的もありますがテクニカルなものなので、今回は割愛します。
メールマガジンで効果が出ない、とお悩みの場合は以上の3つの目的を念頭に置いて、メールマガジンのタイトルやコンテンツについて吟味してみてください。
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