どうすれば一人ネット集客で年間2億円の売買を成立させられるのか?

愛知県岩倉市の不動産会社
商業界の3月号にある不動産屋さんの取り組み事例が掲載されていました。
売りづらい物件ほどネットなら売れる!
愛知県岩倉市を拠点にしているオネットという不動産会社さんが1年間で8件成約、2億円を売上。
すごいのが、ほぼ社長お一人でこの実績を出しているのです。(記事出稿時、他にパート社員1人のみ)
紹介営業?と思いきやすべてネットでの集客。
新規集客で叩き出した実績です。
すごいですよね。
一人でどうやってネット集客?
と私も思いました。
すごくシンプルな集客方法で、ペライチというLP(ランディングページ)制作ツールとFacebookを連動させているそうです。
もう少し具体的な流れとしては、
- 徹底的に購入するであろう理想的なお客様を徹底的に掘り下げる。
- その方が理想とする生活をイメージする。
- ペライチでLPを作る。LPの前半は、その物件での理想の生活(住まいではなく)を書き並べ、後半で物件概要を紹介。
- 理想のお客様に向けてFB広告を出す。
こんな単純なステップで集客されているのです。
社長はアナログ人間だそうで、デザインは決してよいとは言えないようです。
それでも、以前行っていた紙媒体と比較して、FB広告の集客コストは1桁低い。
さらに、徹底的に物件に住む人のことを考えてページを作り、表現しているので、売却の依頼も増えている。
すごく理想的な循環ですね。
気になってオネット社のHPを見てみましたが、物件紹介はなく、どんな形の物件紹介なのかは見ることができませんでした。
なぜ一人でネット集客を成功させることができたのか?
話は変わりますが、大きな不動産会社ももちろんHPを制作し、ネット集客を行います。
数十万円、場合によっては数百万円の費用をかけてHPを作ったり、リニューアルをしますが、その中でも成功している会社と成功していない会社があります。
成功しない理由は様々がありますが、私の個人的な意見としては、すべて制作会社に丸投げをしているとうまくいかないケースが多いようです。
ネットのプロなんだからすべて任せる、と考えていらっしゃるのだと思いますが、制作会社はあくまで作ることが得意なのであって、集客が得意なわけではありません。
集客に強い会社のHPをまねて、「この会社のHPと同じ感じで」と依頼すると、近しいものを作ります。
でもそれで集客が成功するかどうかはまた別の話です。
制作会社は貴社の強みを知らないし、貴社のお客様のことを知りません。
冒頭のオネット社が成功できたのは、物件の魅力の深堀り、ターゲットの具体化、WEBへの表現方法、すべてを一人で行い、それが一気通貫しているのが要因でしょう。
不動産には同じものは一つとして同じものはなく、ひと組でも購入すれば成功となります。
徹底的に絞り込んで具体的に考えたことが成功要因でしょう。
考えることをサボってノウハウ探しをしても結果は出ないのはご存知の通りです。
(きっとあなたはノウハウを探してこのサイトに来たのではないと信じています)
この「考える」という作業は不得意な不動産会社がまだまだ多いのが実情です。
でもそれができれば、、、と考えると、チャンスでもあるということです。
考える?
何を自分で考えて、何を任せるか?
それではどこまで考えればいいのか?というとお客様の目に入る部分はすべて、自分で考えたほうが成功に近づきます。
ただ、抽象的すぎるので、考えるべきポイントをあげます。
- 顧客像の具体化(注:「全世代、全部のお客様」とすると大手に取られます)
- 顧客に与えたいイメージ(注:「理想の住まい」とすると大手に取られます)
- 自社の強み(注:「なんでもできる」とすると大手に取られます)
- エンドのお客様に伝えるべきキャッチコピー
- ページのコンテンツ(文章)
面倒ですよね?
だからサボる人が多い。
そして、ここをしっかりとやれる会社は成功できます。
それをWEBに落とし込むのが制作会社の役割と捉えたほうがよいでしょう。
もはやノウハウの違いでは差が出ない時代。
やるべきことにぜひ時間を注いでいただきたいと思います。
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