春節で考える、不動産業界のコト消費を妄想してみました

春節で考える、不動産業界のコト消費を妄想してみました

こんにちわ。

追客力の曽根田です。

 

もうすぐ2月が終わりますね。

2月には様々なイベントがあります。

豆まき?バレンタイン?といろいろなイベントがありましたが、ビジネス的に大きいのは中国の春節だったでしょう。

 

あなたも、ニュースで化粧品や薬を大量に購入している中国人の姿を見たことがあると思います。

大量の中国人が来日し、様々なところでお金を落とすというということで、特に小売業界では一大イベントとして捉えています。

俗称「爆買い」なんて呼ばれていますが、今年はこの「爆買い」の様子がちょっと変わったようです。

こんな記事を発見しました。

 

最速!ニュースで振り返る春節~「買い物」「体験」「食」で盛り上がった1週間

(ホットリンク https://www.hottolink.co.jp/blog/20170202-1)

 

昨年まではモノが購入されていましたが、今年の場合は体験、つまり「コト」消費に人が殺到したそうです。

世界遺産・五箇山方面ツアー参加者数はなんと12倍(出典:産経ニュース)

 

中国でもいよいよモノは溢れてきたので、心の充実を求める段階に入ってきた、ということでしょうか。

春節で来日する中国人は、ビザを受給できる一定の所得がある方なので、日本人と同じ経済環境の方が増えてきているのかもしれません。

 

さて、コト消費というキーワードが出ましたが、日本でも全く同じことが昔から求められていると思います。

例えば、単に温泉旅館に泊まる、ではなくバードウオッチングや、雪合戦大会などが体験できるツアーが人気になってきているのも、その表れです。

 

中国の方ではありませんが・・・

 

不動産・住宅業界を振り返ってみると、どうでしょうか。

まだまだモノ消費が中心になっているといわざるを得ないのではないでしょうか。

一部の工務店が、引き渡しをするまでに様々なイベントをしたり、すごいところは木材の産地ツアーを実施したりする会社もあるようですが、まだまだ少数です。

 

不動産業界でいうコト消費というはどんなものがあるのでしょうか?

特に建売の場合は、規格住宅でいかに安く、そして早く作るか、ということを主眼に置かれていることが多いため、こだわりもなく、コトになるようなものは何もない、と考える方も多いと思います。

業界の常識ではそうですが、一方、購入者側からすると、家を入手するという意味では、建売も注文住宅も変わりません。

その現場は元々、どんなところだったのか、なぜその現場で建てることになったのか、職人さんたちの思い(いい家を作りたい)というものを語ってもらうだけでも、競合物件との大きな差別化(特に集客段階において)になっていくのではないでしょうか。

 

子供が大きくなったら、「なんでこの家に住むことにしたの?」と質問される親は多いでしょう。

その時に、会社に近いから、実家に近いから、など地縁も当然ですが、住んでいる家がそもそもどんな場所で、どんな職人さんたちが建ててくれたのか、両親が子供に話しをする。

それを聞いた子供はどんな表情をしてくれるのか。

そんなところをきっちりとお客様に説明できれば、もう価格とかスペックの比較ではない選択基準が生まれてくるのではないでしょうか。

もちろん、すべての現場に美しいストーリーがあるわけではないと思いますが、まずはできそうな現場から・・・

 

と、今年の中国の春節のニュースを見て、勝手に妄想を膨らませた次第です。

おそらく、社内の人材ではなかなかできないので、広告代理店やコト消費に詳しい外部の人間に話を聞いてみるのが良いかもしれませんね。